麻について



麻って知ってますか?

「麻のお洋服いいですよね!」「大好きです」「通気性や保温性に優れてて…」って声をよく聞きますが、

それは衣類の麻でリネンですね!

家庭用品品質表示法で言う【麻】とは、亜麻(リネン)や苧麻(ラミー)のみとなっております。

そして、ここでいう麻とは

大麻(たいま、おおあさ)になります。

 


大麻(おおあさ)ってなぁに??

大麻は、「麻」(ヘンプ)などの別称を持つ、アサ科の一年草です。

約110日間で2.5~3mの丈に育ちます。

日本では、違法な薬物として認識されることが多いこの植物ですが、

縄文時代の遺跡から大麻の種が見つかるなど、古来から生活必需品をつくるための重要な素材であり、文化的、伝統的、民族的に日本人の生活に密接に関係してきた、なくてはならない貴重な植物でした!

 


大麻は「まやく」じゃないの?

大麻に含まれる薬効成分の総称を「カンナビノイド」と言いますが、その中に痲薬成分はありません。

花や葉に含まれる化学物質THC(テトラヒドロカンナビノール には、薬理作用がありまが、 日本の在来種の含有量は1%前後、国産の改良品種(とちぎしろ)は、0.2~0.3%と少なく、薬理作用はありません。

戦前の日本では、カンナビノイドを抽出した薬が喘息(ぜんそく)やアレルギーに効く漢方薬として市販されていました。「麻」(あさ)と※「痲薬」(まやく)は全く違うものです。

※「痲薬」の「痲」の字はしびれるという意味でした。それが当用漢字制度の導入により「麻」の字が当てられるようになり、「麻薬」と表記されるようになってしまったのです。




何に使われてたの?

【繊維の利用】

・結納品(友白髪)

・横綱の化粧回し

・神楽や能楽に使われる糸や布

・書道の紙や茶道具、各道着など

・弓弦、凧糸、かつおの釣り糸や漁網

・下駄の鼻緒、畳糸、蚊帳・能登上布、近江上布、奈良晒しなどの工芸品

・神社の注連縄、鈴縄、御幣や神官の衣

・神道の世界では、その繊維は清めの道具

【麻幹(おがら)の利用】

・花火の炭(麻炭)

・漆喰壁のスサ

・お盆の迎え火

・茅葺きの屋根材(白川郷など)

【種子の利用】

・食用(七味唐辛子の麻の実など)

・薬用(便秘薬や軟膏など)

・灯明油

・潤滑油


その繊維とは

精麻と言います。

  精麻(せいま)とは・・・

大麻の茎から取れた皮から表皮を取り除き、靱皮部分を取り出したもの。  独特の光沢を持つ強靭な繊維で、麻といえば、かつてはこの精麻を指していました。


神聖な植物

70の世界では、大麻草はたいへん神聖な植物で、頭の上でバッサバッサと振るわれた経験はありますよね!

それが「大麻・大幣(=オオヌサ)」と呼ばれ、罪や穢れを祓う神具です。

ところが今では、大麻の価値は所持、栽培したら罪になってしまうという全くの正反対になっているのです。

私たちの遺伝子には、太古からの大麻との思い出が確実に刻まれています。




麻飾りって何?

                                        水や塩でも祓えない罪(積み)穢れ(氣枯れ)を祓い、

あなたを導き、

内から元の(素の)氣に整え、空間を護る祓い装具となる

神聖なお飾り、お守りです。

 


作品について